トルコ カフェ レストラン

チャイダチュラ

   トルコのキャンプ 1 
    
〜キャンプは掃除で始まった〜
エラズーで、親戚にキャンプに行こうと誘われた。
そう言えば、今年は皆キャンプに行ったとか、子供達は1ヶ月キャンプに行って居ないとかいう話をよく聞く。

エラズーでは今年キャンプが流行っているのか?

子供のキャンプは、コーランを勉強したりするコースもある為、長期間にわたって親元を離れて勉強するのだそうだ。

私達の誘われたのは、エラズー近くのシヴリジェという湖だった。
聞くと、湖周辺にコテージがたくさんあり、そこで10日、2週間とのんびり過ごすのがこの場合のキャンプと言うらしい。

キャンプはどこも一杯で、唯一空いていた大学のキャンプを予約する事になった。

そして当日。車に積み込まれた荷物にびっくり!
普通の旅行荷物はもとより、鍋にフライパン、トゥップと呼ばれる小さなプロパンガス付のコンロ、さらにコップにと台所道具一式。
オマケに、途中で、野菜や果物、パンにチーズ、ヨーグルトなど食料品を買い込んで行くらしい。

訳が分からないまま、とりあえず車に乗り込み、大量の食料を買い込んで、キャンプ場のコテージへ。

たどり着いた湖畔のコテージは、前に湖を臨み、芝生が植えられていて、いかにものんびり出来そうな雰囲気だ。

わくわくしながら、荷物を下ろし、私達のコテージまで行くと、さあ、と急にバタバタし始めた。何が始まるのかと見ていると、出てきたのは、掃除道具一式。

えっ?

今から掃除するの!?

と驚いていると、みるみるうちにベッドのシーツをはがし、床を拭き掃除までし、コテージ前を水で洗い、トイレ掃除に洗面所掃除…。

…考えられない。
ここまで来て掃除から始まるのか。それも床を洗い流して拭き掃除までしている。
どうも、洗剤にぞうきんまで持参していたらしい。

ただのんびりする為に来たつもりだっただけに、このショックは大きかった。
のんびりする為に休暇に来たのではなかったのだろうか。

確かに利用料は格段に安いが、だからといってここまで来てトイレ掃除までするとは。あまりのショックに呆然としていると、みるみるうちに自分たちの家のように荷物が整理され、料理が始まった。

ここを予約する前、出来れば食事付きが良いと、親戚がこだわっていたのを思い出した。

…そういうことか。
確かに、ここまで来て料理まで自分たちで作るという事は、もれなく後片付けまで付いてくるという事で、ここで掃除に料理、後片付け、洗濯と家事一式をしているのとなんだ変わりがない。こんな休暇が許されるのか?

それでもトルコ人には何ら違和感はないらしく、あっという間に料理を作り、外のテーブルに並べる。チャイを飲んでおしゃべり。

やはり、恐るべしトルコ人。
どんな状況にも見事に対応できるこの柔軟性。
どんな場所でも、どんな状況でもマイペースを崩さず、自分の場所にしてしまえる適応性。
トルコのおおらかさがやはり根底にあるのか…。

私もショックを受けていないで、適応しなければ。
郷に入っては郷に従えという諺もあるではないかと、掃除のショックから抜けきれない自分自身に言い聞かせ、チャイの輪に入ったのでした。

     キャンプは楽しかったので、そのお話は次回に続く…。

更新日時:
2007/10/31

Sivrice  澄みわたり、穏やかに水をたたえる…。

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